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よくわかる 銀行決算の見方よくわかる 銀行決算の見方
著者:金融ビジネス編集部
販売元:東洋経済新報社
発売日:1996-08
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まずは、概略から。

第1章 銀行経理の仕組み
銀行の業務には、

・預金業務、貸し出し業務、為替業務の「国有業務」
・債務の保証、有価証券の売買などの「付随業務」
・公共債の引受け、売買等の証券業務の「その他業務」

がある。

第2章 貸借対照表の見方・考え方
借り方には、顧客から預かった預金、市場から調達した資金、資本金など。

貸し方には、借り方で調達した資金を、どのように運用しているかが書かれている。主な運用先は、貸出金、有価証券などで、貸出金が大半を占める。

第3章 損益計算書の見方・考え方
損益計算書には、銀行がどんなことで収益を上げているかが書かれている。収益として、

・資金運用収益
・役務取引等収益
・その他業務収益
・その他経常収益

があり、資金調達収益が収益の大半を占める。

第4章 連結財務諸表の見方・考え方
連結調整勘定、少数株主持分、持分法など、連結に伴って生じる語句の説明。

第5章 自己資本比率規制の考え方
自己資本比率は、「国際基準」は8%以上で、「国内基準」は4%以上。

第6章 ディススクロージャー(情報開示)
日本の銀行のディスクロージャーは、ここ数年で進歩したが、米国のSEC基準に比べると、まだまだ。

第7章 銀行決算の分析
銀行決算の分析には、収益性と健全性がある。収益性の分析として、

・業務純益
・業務粗利益
・業務粗利益/経費等
・資産運用効率
・運用利回り
・調達利回り

など。健全性分析として、

・現在の健全性
・将来の健全性

がある。

第8章 銀行経営とリスク
銀行のリスクには、

・信用リスク
・カントリーリスク
・金利リスク
・為替リスク
・流動性リスク
・事務リスク
・訴訟リスク
・決済リスク
・管理リスク

などさまざま。この中で、信用リスク、金利リスク、為替リスクが銀行経営に最も影響を及ぼす。

しかし、金利リスクや、為替リスクは、スワップや先物、オプションなどのデリバティブの登場により、リスクコントロールができるようになった。また、信用リスクは、倒産確率の測定などの信用リスクの定量化により、ある程度は軽減できるようになった。

次に、気になったところ。

なし。

最後に、まとめ。

まとめ
これを読んで、銀行決算について、ある程度の概略は分かった。今後は、これをベースに、銀行決算を見ていこうと思う。

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