ソロスの錬金術
ジョージ ソロス
総合法令出版
1996-06T


ジョージ・ソロスの持論である「市場が常に間違っている」ことがバブル景気やバブル崩壊を生み出している。そのことをファンド時代の事例を挙げて解説している本。

しかも、分厚くて読み応えあるよw

例えば、ITバブル。1999年に登場した3Gがバブルを引き起こし、その後、牽引役だったワールドコムとエンロンが破綻して終焉。市場はバブルが起きても、いつか崩壊する「再帰性」があると述べられている。

話は少し逸れるが、現在5G関連が脚光を浴びている。市場は、2000年に起きたITバブルの再来をどこらしか期待しているんでしょうね。

只今、コロナショックで株式市場は大荒れですが、FRBが利下げを矢継ぎ早にし、金融緩和で市場にお金をジャブジャブ供給している。このケースにおいて、すべての人間が合理的に動く効率的市場仮説ならば、利下げで国債より株式のほうが有利な投資先になるため上昇することが考えられる。

なので、コロナショックは古典的な金融手法が通用しないと言われるけど、どう考えても少し売られ過ぎな気はします。やはり「市場が常に間違っている」のか?

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