今回は『ヘッジホッグ―アブない金融錬金術師たち』の要約・レビューになります。

著書であるバートン・ビッグス氏はモルガン・スタンレー出身者になります。
そこで得た経験を基にヘッジファンド業界を鋭くドキュメンタリー風味に描いた作品。

・ヘッジファンド業界の裏話
・米国市場と日本市場
・グロース投資とバリュー投資


彼はモルガン・スタンレーに30年間勤務しておりました。
そこで得た知見をベースにヘッジファンド業界を興味深く描いております。
なので外国人機関投資家の目線が学べる良書になっております。
あと和訳で定評のある望月衛氏が担当。

米国市場はバブルになっても、その資金が新しい産業に移行。
一方、日本はバブルになっても、資金の行き場を失うと。
そのため不動産に資金が移行しました。
それがあの不動産バブルを作りました。
日本は江副浩正氏やホリエモンのような優秀な人をブタ箱入りさせてしまう社会やからねw
そりゃあ新しい産業も生まれませんよ。



グロース投資とバリュー投資のパフォーマンスの比較表が載っておりました。
私はこれに興味をそそられました。
パフォーマンスはバリュー投資に軍配。
バリュー投資は地味な印象があります。
そのため意外性を感じました。

ヘッジホッグ―アブない金融錬金術師たち
バートン ビッグス
日本経済新聞出版
2007-01T


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