ieyashu

徳川幕府の行なった政策の経済効果について書かれた本。

・大店の主人や所得者が溜め込んだ支出しないカネを、ねずみ小僧に盗ませて庶民に分配させた。徳川政府は、カネやモノを循環させるために、ねずみ小僧を利用した。

・地方の諸大名はカネを蓄えると、武器を蓄えることに繋がる。そうすると、徳川幕府の存続が危うくなる。カネを蓄えることを防止するために、参勤交代の制度が導入された。

・生類憐れみの令ですべての生き物に目配りされたり、相撲や歌舞伎は大盛況になる。また、井原西鶴、松尾芭蕉などの文芸も盛んに。綱吉時代は、様々な文化の花が開く。

しかし、綱吉の死去。生類憐れみの令の禁止などにより、質素・倹約を旨とした。それ以降、物価は下落し、先行きが暗くなった。

感想
江戸時代は、鎖国していたにも関わらず、仕組みなどをうまく利用して、経済を巧みに廻していたんだな。

家康くんの経済学入門―おカネと貯蓄の神秘をさぐる (ちくま新書)家康くんの経済学入門―おカネと貯蓄の神秘をさぐる (ちくま新書)
著者:内田 勝晴
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