terebi

統計や数値から、テレビと日本人の関係を浮き彫りにした本。

テレビの変遷
・1953年から1970年代後半 「拡大」「成長」の時期で、テレビが中心の生活に
・1970年代後半から1980年代後半 レジャー活動の増加により、「テレビ離れ」の時代に
・1980年代後半から1990年代後半 視聴者の個性化志向、健康志向などに対応し、テレビの役割の分化・多様化
・1990年代後半から2002年現在 WOWOWなどの登場により、多メディア時代へ

男女のテレビ感
・女性 冷蔵庫28%、テレビ25%、携帯電話16%
・男性 自動車30%、パソコン13%

男性は、技術優先や利便性を重視する理論型。それに対して、女性は、情動的なコミュニケーションや「非文字型」を求める感情型。

テレビは、後者のような嗜好を欲する人に適したメディアで、上記の生活必需品とされたもののウエイトとも一致。

国際比較(視聴態様の比較) その1
・感情性 1位 アメリカ、フランス 3位 タイ 4位 日本
・環境性 1位 アメリカ 2位 フランス、日本 4位 タイ
・熟練性 1位 フランス 2位 アメリカ 3位 日本 4位 タイ
・断片性 1位 フランス 2位 タイ 3位 アメリカ 4位 日本
・一体性 1位 フランス 2位 アメリカ 3位 タイ 4位 日本

国際比較(重要なコミュニケーション) その2
・日本 読む(17) 書く(3) 見る(28) 聞く(16) 話す(34)
・アメリカ 読む(34) 書く(3) 見る(7) 聞く(33) 話す(21)
・フランス 読む(30) 書く(3) 見る(8) 聞く(28) 話す(31)
・タイ 読む(19) 書く(2) 見る(29) 聞く(27) 話す(23)

視聴態様(見る重視型)
・家に帰ると、とりあえずテレビをつける(環境性) 47%
・たまっているストレスを発散する(感情性) 41%
・演出だと分かっていても、番組が面白ければよい(熟練性) 41%
・番組を通して見るのではなく、見たいところだけ見る(断片性) 33%
・テレビは水や空気のようなものだ(環境性) 25%
・話し相手がいないのでテレビを見る(一体性) 16%

視聴態様(話す重視型)
・画面にツッコミを入れる(一体性) 29%
・ただ何となくテレビを見ている(環境性) 26%
・バラエティ番組に出ているタレントを身近に感じる(一体性) 16%
・あんな恋愛をしてみたいと思う(感情性) 15%

漠然視聴or選択視聴
・1969年 選択(69) 漠然(29) 中間(2)
・1982年 選択(77) 漠然(21) 中間(2)
・2002年 選択(66) 漠然(28) 中間(6)

個人視聴or集団視聴
・1970年 集団(71) 個人(21) 中間(8)
・1982年 集団(56) 個人(39) 中間(5)
・2002年 集団(46) 個人(44) 中間(10)

メディア接触の量的実態
・テレビ 91%
・新聞・雑誌・本・マンガ 49%
・携帯電話 34%
・パソコン 15%
・CD・テープ 14%
・ラジオ 12%
・ビデオ 12%
・テレビゲーム 9%

・インターネット(携帯・PC) 26%
・メール 22%
・ホームページ 9%

まとめ
昔に比べると、共通の話題として、テレビのネタが激減しましたよね。最近は、オリンピックやワールドカップのスポーツイベントぐらいしか、共通の話題として盛り上るネタってないですもんね。

自分がテレビを見るときは、ツイッターのタグを追いながらか、2ちゃんねるの実況を併用して見てるし、テレビは共通や集団や一体性がキーワードなような気がするんだよね。

だから、コメント投稿できる「ニコニコ動画」がハヤルのも当然の流れだよね。アレ、集団で見ている一体性を感じられる。

「ツイッター」「2ちゃんねる」「ニコニコ動画」・・・ すべて、テレビ局幹部の老害どもが毛嫌いしているネット系ばかりじゃん。そりゃあ、テレビ局は廃れるわなw

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