出典:http://www.igport.co.jp/
株主総会終了後、インターバルを開け、株主限定「魔法使いの嫁」1話上映会を1時30分からスタート。
アニメの上映の前に、まずは「魔法使いの嫁」の戦略的な説明から始まる。
今回のこのアニメの狙いは、原作から出口まで一貫体制で当社が仕切る。当社が製作委員会の60%を出資。ビデオグラムと音楽以外はすべて当社が担当。
この構想は出版社の「マッグガーデン」を買収した2007年に始まっていた。買収した後、本のヒットに恵まれず、やっと最近になって、ヒット作が登場し、2017年にこの構想がついに実る。
アニメの出来がいいと、原作本が売れること。原作を押さえるメリットはこの点で、もしアニメでペイできなくても、原作が売れればトントンに持っていける。アニメがヒットしなくても、損も得もしないが、ヒットすればウハウハの収益逓増型のビジネスモデル。
コンテンツ産業は、将来のキャッシュフローを生むために、先行投資が必要で、減益や赤字の期が発生し、どうしても右肩上がりの成長は描きにくい。
例えば、「進撃の巨人」がヒットしたときに、好決算じゃないか?とネットで噂になった。だがこの時期は、この案件の先行投資を加速したため赤字決算。
そして、「やらおん!!」に赤字倒産と叩かれるwww
どうしても決算だと損益計算書の部分に目が行きがちだが、貸借対照表の部分もしっかり見てほしい。
戦略的な説明が終わり、本題の株主限定「魔法使いの嫁」1話上映会。
ざっくり言うと、親戚の間をたらい回しにあった女の子が魔法使いの男に買われ、その環境で成長していくストーリー。個人的には「美女と野獣」っぽさを感じ、1話のつかみとしてはなかなか良かったです。
上映終了後、「この作品はスマホゲームには合わない」と郡司幹雄氏が言い、会場を沸かしていた。
そして、質疑応答。
Q:ターゲット層
A:ツタヤ調べだと、女6割、男4割。35〜40歳女性。
しかし、劇場では男だらけwww
Q:2期はあるの?
A:申し上げられない
Q:原作ファンで、原作通りなのか、先がどうなるか気になる
A:申し上げられない。しかし、作品の出来は良く。9/9に行う凱旋上映会は概ね好評。
株主総会で質問し尽くしたこともあり、ここでの質問は少なめで上映会は終了。
言われてみれば、コンテンツ産業はデコボコな損益計算書が多いのは確かです。どちらか言うと、貸借対照表の方が重要なのでしょう。