Aさん: こんにちは、Bさん。ソニーフィナンシャルグループの第2四半期決算を見ましたが、かなりの波乱がありましたね。
Bさん: そうですね、Aさん。経常収益は前年同期比で19.4%も増加して、1兆5324億円に達したのは良いニュースですが、経常利益が193億円の損失に転落したのは驚きです。
Aさん: 特に生命保険事業が悪化したのが影響していますね。ALM(資産負債管理)の見直しが原因で317億円の損失になってしまいました。これは大きなマイナスです。
Bさん: それに対して、損害保険事業は逆に好調で、経常利益が60億円と大幅に増加しました。この事業が全体の損失をカバーしているとはいえ、全体としては厳しい状況です。
Aさん: そういう意味では、銀行事業も80億円の利益を出してはいますが、前年と比べると42.7%減で、期待していたほどの成長ではありませんでしたね。
Bさん: 財務状態も心配です。純資産が648,113億円に減少しており、3.2%減はちょっと気になるところです。自己資本比率も2.7%と、非常に低い数字です。
Aさん: ここまでの流れから考えると、特に生命保険事業のリスクマネジメントや経営戦略の見直しが急務でしょうね。急激な環境変化にどう対処するかが問われています。
Bさん: 確かに。将来、どのように運用益を安定化させるかが重要ですが、特別勘定資産が占める割合が高いこともリスクです。これが市場環境によって影響を受けやすいというわけです。
Aさん: それを踏まえると、これからの成長戦略は慎重に見極める必要があります。市場の不確実性が高まる中での投資判断は、特にリスク管理が重要です。
Bさん: 結論としては、ソニーフィナンシャルグループは成長のポテンシャルを持つ一方で、現在の厳しい経営環境や低い自己資本比率を考えると、当面は慎重な姿勢を持つべきかもしれませんね。
Aさん: 都市部市場の拡大を見越した戦略が効果的に機能するかどうかも、引き続き注視していきたいところです。投資対象としては、将来の見通しは不透明ですが、長期的に見ると期待できる面もあります。
Bさん: そうですね。今後の動向をしっかり追いながら、リスクを考慮した上での投資判断が求められると思います。
| 証券コード | 社名 | 業種 | 関連銘柄 | PER | 配当利回り | ROE | PSR | 進捗率 |
| 8729 | ソニーフィナンシャルG | デジタル銀行 | 保険関連 | 13.0倍 | 2.34% | 12.4% | 0.40倍 | 進捗率-%(2Q時点・赤字転落) |

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