ジェネリック薬に関する法改正
・2005年4月:製造設備を持たなくても製薬会社として認可されるようになる
・2006年4月:処方箋の形式が変更され、ジェネリック薬の選択が容易に
ジェネリック薬とは、特許が切れた薬品を元に製造される「後発医薬品」のことです。この法改正により、ジェネリック薬の普及が加速しました。
ジェネリック薬の選択比率
・2006年7月時点の選択比率:30.6%
法改正に伴い、ジェネリック薬の選択が増加しています。
医薬品業界への影響
ジェネリック薬の普及により、業界全体に次のような影響が見られました:
・後発医薬品メーカーの売上は増加
・医薬品卸売業者の売上は減少
・調剤薬局の売上も減少
主要医薬品卸売会社の売上(2006年)
メディ・パルHD(7459):1.92兆円(23.6%)
アルフレッサHD(2784):1.41兆円(20.5%)
スズケン(9987):1.38兆円(20.2%)
東邦薬品(8129):0.70兆円(13.7%)
バイタルネット(9916):0.25兆円(8.0%)
これらの会社は、ジェネリック薬の普及により売上が減少傾向にあります。
主要調剤薬局の売上(2006年)
・アインファーマシーズ(9527):220店舗、769億円
・日本調剤(3341):200店舗、590億円
・クラフト(7440):220店舗、579億円
ジェネリック薬の影響で、調剤薬局も売上が低下しています。
投資判断
ジェネリック薬の普及による売上低下を受け、各調剤薬局は新たな戦略を展開しています:
・アインファーマシーズ:ジェネリック薬品専門の卸売業に参入
・日本調剤:薬品製造子会社を設立
・クラフト:現状を様子見中
このように、ジェネリック薬の普及は、医薬品業界全体に大きな影響を与えています。
2006/07/12 オープニングベルより
ジェネリック革命―国民が薬を選ぶ時代へ
著者:鶴蒔 靖夫
販売元:IN通信社
発売日:2009-10
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