2023/08/29に三鷹産業プラザ（東京都港区西麻布）でＩGポート<3791>の株主総会が開催されました。
本日は、その内容と私の感想をお伝えします。

Ｑ：スポーツアニメに強いという印象がありますが、今後の制作予定はありますか？
Ａ：ご指摘の通り、「ハイキュー!!」や「テニスの王子様」、「黒子のバスケ」など、スポーツアニメには豊富な実績があります。
この経験により、「劇場版 ハイキュー!!」では興行収入100億円を達成しました。
これからも、この培ったノウハウを活かし、さらなる作品制作に取り組んでいきたいと考えています。

劇場版「スパイファミリー」の期待が高かった中、まさか「劇場版 ハイキュー!!」が興行収入100億円を達成するとは驚きでした。
興行収入10億円でも成功と言われる中で、この結果は大偉業と言えます。
今期はスポーツアニメとして「キン肉マン 完璧超人始祖編」を手掛けるとのことで、密かに期待しております。

Ｑ：「北極百貨店のコンシェルジュ」は素晴らしかったですが、上映期間が短かったように感じます。プロモーション不足ではありませんか？
Ａ：メジャータイトルを好む層がいる一方で、ニッチなアニメを楽しむ層はまだ十分に育っていません。

私も見ようと思っていたのですが、あっという間に上映が終わってしまいました。
初めてアニメを触れる人にお勧めのタイトルのようです。
「鬼滅の刃」のようにメジャータイトルを見る層は増えてきたように感じます。
だがニッチなアニメを見る層は、まだまだ育っていないかもしれません。

Ｑ：再アニメ化される「THE ONE PIECE」について教えてください。
Ａ：当社の強みはクオリティです。
我々は作品力で勝負できる高品質なものを仕上げるつもりです。

「スパイファミリー」や「ハイキュー!!」の成功が影響して「THE ONE PIECE」再アニメ化の案件を獲得したのだと思います。
集英社からの信頼を得たことは大きな成果です。

Ｑ：第３四半期に出されたネガティブな材料について説明してください。
Ａ：私はこれまで、リップサービスばかりで消えていった企業を数多く見てきました。
そのため、隠し事をせず、誠実に情報を公開することをモットーとしています。
ネガティブな材料に付け込む投機筋のほとんどは、いずれ市場から退場していきます。
頭にくるかもしれませんが、気にしないでください。

この質疑応答が最も興味深かったです。
まさかアニメ会社の株主総会で、マーケットの本質についてレクチャーされるとは思いませんでした。

Ｑ：原作から出口まで一貫して仕切るビジネスモデルは、もうやめてしまったのですか？
Ａ：中期経営計画に掲載しているパイプラインの大型出資は、そのビジネスモデルに基づいています。

「魔法使いの嫁」以降、このビジネスモデルが出ていないように感じます。
これで大ヒットが生まれるたら、株主として文句はないです。

タグ ：

#IGポート