以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点
1.売上高の増加:
全体の売上高が前年同期比18.3%増加し、特に国内事業が20.9%増加したことは、事業の成長を示しています。

2.営業利益の大幅な増加:
営業利益が前年同期比106.4%増加し、営業利益率も10.1ポイント上昇していることは、効率的な経営が行われていることを示しています。

3.医療用漢方製剤の売上増加:
特に大建中湯や抑肝散、牛車腎気丸などの育薬処方が大幅に売上を伸ばしており、薬価改定の効果が現れています。

4.財政状態の改善:
純資産が増加し、自己資本比率が1.7ポイント増加して64.9%となったことは、財務の健全性を示しています。

5.キャッシュ・フローの改善:
営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期比で大幅に増加しており、資金繰りが良好であることを示しています。

悪い点
1.中国事業の停滞:
中国事業の売上高が前年同期比0.8%減少しており、特に原料生薬の売上が減少していることは、海外市場での課題を示しています。

2.一部処方の売上減少:
六君子湯や補中益気湯、加味逍遙散などのGrowing処方の売上が減少しており、特定の製品に依存しすぎている可能性があります。



3.円安によるコスト増:
円安による生薬調達コストの上昇が売上原価を押し上げており、コスト管理の課題が見られます。

4.投資活動による支出:
投資活動によるキャッシュ・フローが支出超過となっており、資本投資の効率性に注意が必要です。

5.財務活動による支出増加:
短期借入金の返済による支出が増加しており、財務活動によるキャッシュ・フローが悪化しています。

これらの点を考慮し、今後の投資戦略を検討することが重要です。

証券コード 社名 業種 関連銘柄 PER 配当利回り ROE PSR 達成率
4540 ツムラ 漢方薬 インフルエンザ関連 22.5倍 2.74% 6.39% 1.40倍 進捗率59.2%(2Q時点)


にほんブログ村 株ブログへ