以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。

Management Discussion and Analysis Quarter 3 Ending 30 Sep 2024
https://weblink.set.or.th/dat/news/202411/1178NWS111120241704500163E.pdf


良い点
1.売上の増加(国内市場の成長)
・第3四半期の売上高は前年同期比で3.1%増加(65.3百万バーツ増加)し、2,141.9百万バーツを記録。
・9か月間では前年同期比10.9%増加(647.4百万バーツ増加)し、6,586.3百万バーツに達した。
・特に国内市場での売上が好調で、9か月間で14.2%増加。主に「飲料(緑茶、ハーブティー、アルカリ水)」の需要増加が寄与。


2.コスト削減による利益率の改善
・売上原価率が前年同期比で改善(第3四半期:74.8% → 74.3%、9か月間:76.9% → 73.9%)。
・原因として、製品需要に応じた大量生産(規模の経済)、砂糖削減フォーミュラの導入、包装原材料価格の低下が挙げられる。

3.販売費の削減
・第3四半期の販売費は前年同期比で15.6%減少(83.3百万バーツ → 70.3百万バーツ)。
・9か月間でも販売費率が4.7%から4.2%に減少。マーケティング費用の管理が奏功。

4.純利益の増加
・第3四半期の純利益は前年同期比で8.9%増加(328.0百万バーツ → 357.3百万バーツ)。
・9か月間では前年同期比36.6%増加(805.3百万バーツ → 1,099.9百万バーツ)。純利益率も13.6%から16.7%に改善。

5.財務コストの安定
・財務コストは前年同期比でほぼ変化なし(第3四半期:0.5百万バーツ → 0.4百万バーツ、9か月間:1.4百万バーツ → 1.2百万バーツ)。

悪い点
1.輸出売上の減少
・第3四半期の輸出売上は前年同期比で36.0%減少(164.0百万バーツ → 104.9百万バーツ)。
・9か月間でも23.3%減少(518.0百万バーツ → 397.4百万バーツ)。
・主な原因は、タイバーツ高騰、取引先の購買力低下、OEM製品の原材料不足(第2四半期)など。

2.管理費の増加
・第3四半期の管理費は前年同期比で17.3%増加(35.8百万バーツ → 42.0百万バーツ)。
9か月間でも25.0%増加(119.0百万バーツ → 148.7百万バーツ)。管理費率も若干上昇(2.0% → 2.3%)。

3.合弁事業からの利益減少(第3四半期)
・第3四半期の合弁事業からの利益は前年同期比で43.8%減少(1.6百万バーツ → 0.9百万バーツ)。
・主な原因は、マーケティングコミュニケーション予算の使用。

4.為替リスクの影響
・タイバーツの高騰が輸出売上の減少に影響を与えた。特に第3四半期に顕著。

これらの点を考慮し、今後の投資戦略を検討することが重要です。

ティッカーシンボル 社名 業種 関連銘柄 トピックス PER 配当利回り ROE PSR
ICHI ICHITAN GROUP PUBLIC COMPANY LIMITED 飲料メーカー 猛暑関連 緑茶、ハーブティー、アルカリ水などの飲料ニーズ増加が寄与(3Q) 14.2倍 7.69% 18.4% 2.14倍


*直近の決算が売上10%以上成長の企業を掲載



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