以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点
1.売上高の大幅増加
・売上高は198,207百万円で前年同期比47.3%増加。特に製薬事業が新たに大きく貢献。

2.営業利益の大幅増加
・営業利益が11,034百万円となり、前年同期比で92.6%増加しました。収益性が向上。

3.製薬事業の躍進
・第一三共エスファ株式会社の連結子会社化により、製薬事業の売上高が59,367百万円に達し、事業全体の成長を牽引。

4.戦略的な新規出店とM&A
・薬局事業では新規出店やM&Aにより、店舗数が大幅に増加し、事業規模を拡大。

5.EBITDAの増加
・EBITDAが16,963百万円(前年同期比76.6%増)と収益基盤の安定性が向上。

悪い点
1.親会社株主に帰属する四半期純利益の減少
・親会社株主に帰属する四半期純利益は3,524百万円で前年同期比6.6%減少しました。

2.薬局事業の収益性悪化
・薬局事業の営業利益は7,026百万円で、前年同期比7.5%減少。人件費や運営コストの増加が影響。

3.負債の大幅増加
・負債合計が114,103百万円と、前年度末から49,162百万円増加。買掛金や未払金の増加が主な要因。

4.製薬事業の依存度上昇
・第一三共エスファ株式会社の連結子会社化により製薬事業の依存度が増加し、リスク分散の課題が生じる可能性。

5.自己資本比率の低下
・自己資本比率が31.8%と、前年同期の44.8%から減少。財務健全性に弱含み。

2025年3月期第3四半期は、売上高と営業利益で大幅な伸びを記録し、製薬事業が業績を牽引しました。
一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の減少や負債増加、自己資本比率の低下が課題となっています。
引き続き収益性の向上と財務体質の改善が求められます。

証券コード 社名 業種 関連銘柄 PER 配当利回り ROE PSR 進捗率
3034 クオールHD 調剤薬局 花粉症対策関連 11.3倍 2.23% 9.61% 0.32倍 進捗率74.7%(3Q時点)




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