以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点
1.業績の好調な伸び
・営業収益が前年同期比13.9%増、営業利益30.2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益も15.2%増と好調な成長を示した。

2.各事業部門の増収増益
・不動産業(24.4%増)やレジャー・サービス業(14.7%増)を中心に、主要事業部門の業績が大幅に伸びた。

3.不動産事業の好調
・マンション販売の増加や不動産賃貸業による収益拡大など、健全な不動産開発戦略が奏功している。

4.配当金の増配見通し
・期末配当予想が40円と前年より増配となり、株主還元姿勢が評価される。

5.観光需要回復の追い風
・インバウンド需要や国内消費回復に伴い、ホテル事業や流通業が着実に増収している点がポジティブ。

悪い点
1.負債の増加
・有利子負債が増加(約21,610百万円増加)しており、財務負担のリスクが内在。

2.自己株式取得による財務影響
・自己株式の取得で純資産がやや減少しており、今後の資金運用に影響が懸念される。

3.コスト増
・減価償却費が前年同期比で増加しており、コスト負担が強まっている。

4.流動負債の増加
・未払金や短期借入金が増加し、短期的な支払い負担のリスクがある。

5.業績予想の慎重な据え置き
・好調な第3四半期の結果にもかかわらず、通期業績予想に変更がない点は保守的と感じられる。

2025年3月期第3四半期は、インバウンド需要や不動産販売の好調による大幅な増収増益を達成しました。
特に不動産やレジャー・サービス業が業績を牽引しています。
ただし、負債の増加やコストの上昇が課題であり、効率的な財務管理が求められます。
全体として、成長を維持しながら今後の安定化に向けた取り組みが必要と見られます。

証券コード 社名 業種 関連銘柄 PER 配当利回り ROE PSR 進捗率
9045 京阪HD 大阪・京都地域の私鉄 インバウンド関連 13.1倍 1.23% 8.78% 1.02倍 進捗率95.2%(3Q時点)


「会社四季報」業界地図 2025年版
東洋経済新報社
2024-08-24


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