デリカフーズＨＤ　３Ｑ　2025/02/13

以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。

良い点
1.売上高の増加
・売上高は前年同期比10.6%増の435億円で、第3四半期累計としては過去最高を記録。特にホール野菜部門（+14.7%）が大きく貢献しました。

2.物流事業やBtoC事業の拡大
・グループ外売上を拡大するなど、物流子会社であるエフエスロジスティクス㈱が2024年問題を成長機会に変える取り組みを実施。

3.新たな事業への取り組み
・消費者向けミールキットの拡充、研究開発への投資など、新たな付加価値創造に向けた施策を展開。

4.グループ全体での事業バランス改善
・業種バランスの最適化に向けた取り組みが成果を上げ、より安定した収益基盤の構築を図る。

5.販売費及び一般管理費増加のコントロール
・販売費及び一般管理費は前年同期比増加したものの、会社全体で効率化への取り組みを強化。

悪い点
1.利益の大幅減少
・営業利益が76.0%減、経常利益が71.3%減と、利益面で大きな苦戦が見られます。一時的なコスト増が要因。

2.原材料費の高騰
・天候不順などにより野菜の生育・品質が悪化したため、仕入れ価格が過去最高レベルで高騰し利益を圧迫。

3.大阪FSセンター立ち上げコスト
・新センターの稼働に伴い、一過性の立ち上げ費用が発生。これが収益を悪化させる要因となりました。

4.純利益の大幅減少
・親会社株主に帰属する四半期純利益は125百万円で前年同期から80.2%減少。

5.物流費や人件費の高止まり
・慢性的な人手不足と物流費上昇への対応が利益率悪化の一因となっています。

デリカフーズホールディングス株式会社は、売上高が過去最高を記録したものの、原材料費高騰や新センター立ち上げ費用の影響で利益は大幅に減少しました。
中期経営計画に基づく新事業や研究開発への投資は将来の成長に向けた前向きな取り組みですが、短期的にはコスト管理と利益率改善が重要課題となっています。

証券コード	社名	業種	関連銘柄	PER	配当利回り	ROE	PSR	進捗率
3392	デリカフーズホールディングス	外食店向けカット野菜	外食関連	19.5倍	2.33％	12.3％	0.16倍	進捗率33.1％(３Ｑ時点)