以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点
1.海外事業の好調
・売上高が前年比15.6％増加し、営業利益も101.4％増加。特に中国やASEANでチョコレート製品の需要が好調。



2.自己資本比率の改善
・自己資本比率が72.0％（前年比5.7ポイント増）と強化され、財務基盤が安定化しました。

3.一部セグメントの売上増
・栄養菓子事業（+4.6％）、食品原料事業（+4.4％）、国内その他事業（+2.2％）は売上が前年を上回っています。

4.減価償却方法の変更による影響
・減価償却方法の見直しにより、営業利益等が約1,875百万円増加しており、費用構造の改善が進んでいます。

5.各種内訳の改善
・売上原価率が前年比低下（62.8％→61.4％）し、コスト管理の効果が見られます。

悪い点
1.全体的な減益
・営業利益が40.6％減少、経常利益が37.3％減少、純利益も42.6％の大幅減となり、利益面での課題が浮上しています。

2.乳業事業の大幅低迷
・売上高が前年比19.5％減少し、営業損失が63億円を超える結果に。特にチルド商品の出荷停止が大きな影響を与えました。

3.システム障害の影響
・基幹システム切り替えに際して発生した障害により、チルド商品出荷停止が発生し、複数事業に悪影響。

4.国内市場の伸び悩み
・国内主要セグメント（健康・食品事業、乳業事業など）の多くで売上が減少。国内市場の需要低迷が課題です。

5.広告宣伝費の増加
・広告費が前年比24％増加（12,737百万円→15,805百万円）する一方で、効果が利益に十分反映されていない。

証券コード	社名	業種	関連銘柄	PER	配当利回り	ROE	PSR	進捗率
2206	江崎グリコ	菓子メーカー	バレンタインデー関連	24.2倍	2.08％	3.04％	0.94倍	進捗率83.4％(４Ｑ時点)

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