以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点
1.売上高の増加
・前年比11.9%増の35,580百万円と、売上高が順調に伸長。「さばの味噌煮」「いかと海老ブロッコリーオリーブオイル仕立て」の新商品投入と全国販売の拡大が貢献。


2.利益の改善
・営業利益が前年から25.8%増、経常利益が25.2%増を達成し、効率的な生産が利益に寄与。

3.親会社株主に帰属する当期純利益の増加
・当期純利益が前年同期比で7.8%増加し収益性が向上。

4.営業キャッシュフローの増加
・営業活動によるキャッシュフローが前年3,065百万円から3,231百万円に増加。安定した営業基盤が反映された結果といえる。

5.新工場稼働開始
・関西新工場が予定通り操業を開始し、次期以降の業績貢献が期待される。

悪い点
1.コストの増加
・原材料や人件費、エネルギー価格の上昇に伴い、売上原価が増加し、コスト負担が依然として重い。

2.自己資本比率の低下
・自己資本比率が前年49.3%から43.5%へと減少。財務健全性への懸念が一部残る。

3.投資キャッシュフローの増加(マイナス)
・有形固定資産取得による支出増加(前年459百万円→3,489百万円)により、投資キャッシュフローが悪化。

4.配当性向の上昇
・配当性向が前年34.1%から45.7%に上昇し、株主還元の負担が拡大。

5.負債の増加
・社債発行や長期借入金の増加により、総負債額が前年比で3,243百万円増加し10,899百万円に達している。

2024年12月期決算では、売上高や利益が順調に増加し、新商品や全国展開が成果を上げた一方、コスト増加や負債の増加、自己資本比率の低下が課題として残っています。
関西新工場の稼働による次期でのさらなる成長が期待されますが、コスト管理と財務健全性の確保が重要となります。

証券コード 社名 業種 関連銘柄 PER 配当利回り ROE PSR 進捗率
2932 STIフードHD コンビニ弁当製造 コンビニ関連 11.6倍 3.14% 21.2% 0.63倍 進捗率97.2%(4Q時点)


コンビニ弁当 ちょっとお待ち!シリーズ
小町みち子
株式会社美健ガイド社
2024-12-09


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