以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点
1.純収益と事業利益の増加
純収益が前年同期比16.6%増の3,134億円、事業利益が30.0%増の799億円と好調な推移を見せた。

2.グローバル事業の成長
グローバル事業収益が前年同期比101.8%増の364億円、事業利益が230.0%増の35億円と大幅な成長を遂げた。

3.ファイナンス事業の堅調な拡大
ファイナンス事業の純収益が前年同期比15.4%増の505億円、事業利益が35.4%増の289億円と健全に成長。

4.持続的なDX推進の成功
「日本DX大賞 2024」での受賞など、デジタルトランスフォーメーション戦略(CSDX戦略)が評価された。

5.環境・社会への取組強化
「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」構成銘柄に2年連続で選定され、ESG投資の指標となる評価を獲得。

悪い点
1.親会社所有者帰属四半期利益の減少
親会社の所有者に帰属する四半期利益が前年同期比7.2%減、57,609百万円に減少。

2.エンタテインメント事業の不調
純収益が1.8%増にとどまり、事業利益が前年同期比15.8%減と低迷。

3.営業債務および借入金の増加
社債および借入金が3,903億円増加し、負債総額が増加。

4.カード会員数の減少
新規カード会員数が前年同期比22.6%減、カード会員総数も減少傾向にある。

5.金融資産の減損増加
金融資産の減損額が前年同期比で増加し、事業利益に圧力をかけている。

2025年3月期第3四半期では、純収益と事業利益が大幅に増加し、特にファイナンス事業とグローバル事業が成長を牽引しました。
一方、親会社所有者帰属利益の減少やカード会員数の減少、負債の増加など課題も見られました。
今後は、成長戦略の推進とともに財務体質の強化が必要です。

証券コード 社名 業種 関連銘柄 PER 配当利回り ROE PSR 進捗率
8253 クレディセゾン クレジットカード キャッシュレス関連 10.3倍 2.97% 11.2% 1.81倍 進捗率99.8%(3Q時点)


「会社四季報」業界地図 2025年版
東洋経済新報社
2024-08-24


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