以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点
1.売上の増加
・総売上が2024年には10億ドルに達し、前年比13.9%増加。また、システム全体の売上も12億ドルに拡大(前年比+7.4%)。

2.調整後EBITDAの増加
・調整後EBITDAが2024年には1億1,380万ドルと、前年比14.3%増加。収益性改善が確認できる。

3.新店開店数の成長
・2024年には50店舗を新規開店(うち43店舗は自社運営、7店舗はフランチャイズ運営)。これにより、総店舗数は572地点に達した。


4.店舗レベル営業利益の改善
・店舗レベルの営業利益が2億180万ドルに増加し、営業利益率は20.1%(前年:20.0%)と小幅ではあるが向上。

5.長期的な成長ポテンシャル
・米国内で2,200店舗以上展開可能とするブランドの成長可能性を明示。これが投資家にとって将来の成長期待を示す指標となる。

悪い点
1.同一店舗売上および客数の減少
・同一店舗売上が-0.5%、同一店舗客数が-4.0%と前年から減少しており、来店者数の減少が顕著。これが顧客維持の課題を浮き彫りにしている。

2.営業利益および純利益の減少
・営業利益は3,890万ドル(前年比-5.8%)、純利益は1,890万ドル(前年比-25.6%)と減少。特に純利益率の悪化が目立つ。

3.Q4での利益率低下
・第4四半期(2024年Q4)での営業利益率が1.5%(前年:2.8%)と大きく減少しており、効率的な運営が課題に。

4.トラフィックの伸び悩み
・2025年の見通しでも「来客数の微増もしくはほぼ横ばい」が想定されており、集客力強化が今後の課題といえる。

費用負担の増加
5.2025年度に予定されている1億5,000万〜1億6,000万ドルの設備投資(主に新規店舗建設および既存店舗リモデリング)は負担増のリスクがある。

First Watchは2024年に売上10億ドルを突破し、成長を示しましたが、同一店舗売上や利益率の低下など課題も明らかです。
2025年は20%の売上成長を見込む一方で、客数の回復や費用管理が鍵となります。
長期的な成長ポテンシャルは大きいものの、中期的には効率改善と顧客獲得が重要です。

ティッカーシンボル 社名 業種 関連銘柄 トピックス PER 配当利回り ROE PSR
FWRG First Watch Restaurant ファミレス 外食関連 新規出店(特に直営店が中心)が積極的に行われ業績に貢献、既存店売上高0.5%減(4Q) 46.4倍 0.00% 1.36% 0.98倍


*直近の決算が売上10%以上成長の企業を掲載



にほんブログ村 株ブログへ