以下に、当四半期決算に関する良い点と悪い点を挙げます。



良い点:
1.福岡証券取引所Q-Boardへの上場
・株式会社パパネッツがこの度上場を果たしたことで、知名度と社会的信用が高まり、資金調達の幅が広がったことが評価できます。

2.売上高の順調な増加
・2025年2月期第3四半期の売上高は前年同期比15.9%増となり、事業拡大の成功が見られる好材料です。

3.高い営業利益率
・営業利益は前年同期比30.8%増と大幅に増加しており、効率的な運営体制が収益力を押し上げています。

4.独自システムによる競争優位性
・「じゅん君」といった独自の巡回管理システムが顧客に好評であり、新規顧客や契約増加に貢献しています。

https://kabutan.jp/disclosures/pdf/20250321/140120250318596368/
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5.堅実な財務基盤の改善
・自己資本比率が49.2%(前年同期)から52.8%に改善しており、財務の安定性が向上しています。

悪い点:
1.当期純利益の減少
・前期比8.5%減少見込みであり、経常利益や特別利益の課題が影響しています。

2.外部要因のリスク増大
・燃料価格や円安など、材料費や仕入れコストが上昇し、利益に影響している可能性があります。

3.配当金の大幅な減少
・2025年2月期の配当金額が未定であり、株主還元を期待する投資家に対する魅力が低下しています。

4.外国通貨建て調達における為替リスク
・ホテル家具製造を含む海外取引が多い一方、為替変動の影響が原価に反映されるリスクがあります。

5.人件費の増加
・販売費および一般管理費の増加が利益を圧迫しており、今後の効率化が必要とされています。

株式会社パパネッツは、福岡証券取引所Q-Boardへの上場をきっかけに、事業規模の拡大と知名度向上を果たしました。
特に管理会社サポート事業やインテリア・トータルサポート事業が順調に成長しており、独自システム「じゅん君」の活用などで競争優位性を築いています。
一方で、外部要因によるコスト増加や配当金の減少など、投資家目線での改善点も見受けられます。
安定収益の確保に加えて、人件費や外的コストの効率化に取り組むことで、中長期的な成長がさらに期待できる企業と評価されます。

証券コード 社名 業種 関連銘柄 PER 配当利回り ROE PSR 進捗率
9388 パパネッツ 物件定期巡回サービス 不動産関連 9.59倍 1.65% 23.5% 0.45倍 進捗率110.0%(3Q時点)


会社四季報プロ500 2025年 春号
東洋経済新報社
2025-03-19


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