Aさん:「モルガン・スタンレーの決算、過去最高の売上だそうですね!何がそんなに良かったんですか?」
Bさん:「一番の牽引役は『機関投資家向け証券部門』です。特に株式のトレーディング収益が過去最高を更新しました。世界的な株高や取引の活発化を背景に、投資銀行業務(M&Aの助言や株式・債券の引き受け)も前年比36%増と、冬の時代を抜けて完全に復活した印象です。」
Aさん:「攻めのビジネスが絶好調だったんですね。安定感はどうでしょう?」
Bさん:「そこが同社の強みです。『ウェルス・マネジメント(富裕層向け資産管理)』が非常に安定しています。預かり資産が増え、手数料収入が積み上がる仕組み(フィーベース)が機能しており、売上全体の約4割を占めるこの部門が、経営の大きな『支え』になっています。今回、新規資産も1,180億ドルと巨額の流入がありました。」
Aさん:「非の打ち所がないように聞こえますが、悪い点や懸念はないんですか?」
Bさん:「唯一弱かったのが『インベストメント・マネジメント(資産運用)』部門です。前年同期比で減収となりました。特にプライベート・ファンドの成功報酬が減っており、機関投資家向けの運用ビジネスは、まだ市場の恩恵をフルに受けられていない状況です。」
Aさん:「なるほど。あとはコスト面はどうですか?」
Bさん:「好決算ゆえに、社員への報酬(インセンティブ)が増え、経費率が上がっています。また、景気後退に備えた『貸倒引当金』も積み増しており、将来のリスクに対しては慎重な姿勢を崩していません。」
Aさん:「なるほど、攻めの『証券・投資銀行』と、守りの『資産管理』のバランスが最強というわけですね。で、結局のところ、いまMSの株は『買い』なんですか?」
Bさん:「結論から言うと、『長期で持つなら、非常に魅力的な投資対象』だと言えます。理由は、単に利益が出ているだけでなく、稼いだ利益を株主に戻す姿勢が徹底しているからです。今回も約17.5億ドルの自社株買いをしていますし、配当利回りも銀行株の中で安定感があります。」
Aさん:「株主還元は嬉しいですね。でも、今は株価も上がっていて『高値掴み』にならないか心配です。リスクはどう見ていますか?」
Bさん:「鋭いですね。リスクは大きく2つ。1つは『市場のボラティリティ』です。今回の好決算はトレーディング収益に支えられた面が大きいため、相場が冷え込むと一気に減益になる危うさがあります。もう1つは、他部門に比べて成長が鈍かった『資産運用部門』の立て直しが遅れることです。」
Aさん:「攻めの部分が裏目に出る可能性もあると。じゃあ、どんな人に向いている銘柄なんでしょう?」
Bさん:「短期的な値上がり益を狙うギャンブル派より、『金融セクターのリーダー企業を、配当をもらいながらじっくり持ちたい』という堅実派に向いています。ゴールドマン・サックスほど市場環境に左右されすぎず、商業銀行よりも成長性が期待できる、まさに『いいとこ取り』のポジションですからね。」
Aさん:「まさに『攻守兼備』ですね。ポートフォリオの主軸として検討してみます!」
| ティッカーシンボル | 社名 | 業種 | 関連銘柄 | トピックス | PER | 配当利回り | ROE | PSR |
| MS | Morgan Stanley | 投資銀行 | 金利上昇メリット関連 | 株式のトレーディング収益が過去最高を更新(1Q) | 19.3倍 | 2.09% | 0.00% | 2.45倍 |
*直近の決算が売上10%以上成長の企業を掲載


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