ノーインベストメント・ノーライフ


株ときどき雑記
ライブドアショックあたりから株式投資をスタートした個人投資家
紆余曲折を経て高配当銘柄投資にたどり着く
売買は4年に1度ぐらい

    カテゴリ:本は読んどけ > 経済本

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    貧困層をどうやって救済すべきかを論じた本。2019年にノーベル経済学賞を受賞した「エステル・デュフロ」「アビジット・バナジー」の著書。

    主体性に任せるのが良いのか?淀みなく資金援助すべきなのか?貧困層を救うにはこの二つのアプローチがある。どちらが良いのかひとつひとつの問題ごとに検証しながら開発支援を行なっている。それを実証例などを用いてわかりやすく解説している。

    行動経済学もそうですけど、現在の経済学は理論より実証に重きを置いている。

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    ゲーム理論の本。数学的な図や表はできるだけなくし、文章を読めば理解できるようになっている。また、練習問題方式になっているため、自分の頭で考えながら読み進むことが可能。

    ゲーム理論とは戦略思考法のことで、西洋版の『孫子の兵法』。西洋では16世紀のルネッサンス以降に優れた書物が出始めた。それに対して、東洋では紀元前から非常に発達していたようです。

    後半の部分で、行動経済学にも触れている。ゲーム理論では、人間は利己的で合理的に考える人間観が根底にある。しかし、実際問題、人間は常に利己的かつ合理的に動くものではない。その反省のもと生まれたのが行動経済学で、人間的な部分も加味している。

    今では笑い話ですけど、実はワタシ最初は、ゲーム理論を「ゲームを作るための理論?」と思っておりました。しかも、ワタシが在学中に、これでジョン・ナッシュがノーベル経済学賞を取っている。経済学部卒の人間として恥ずかしい限りですw

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    「炭素税」でノーベル経済学賞を取ったウィリアム・ノードハウスの著書。この本は気候変動と経済の関係を考察している。

    気候変動、いわゆる地球温暖化が起きると、それに伴ってモンスーンの大規模化や絶滅危惧にある生物の増加などが発生するようです。

    西日本豪雨など、最近の台風の尋常じゃなさを感じていた。そのため、モンスーンの大規模化の部分を読んだときは、えらくタイムリーなものを選んだなと思いました。

    地球温暖化を阻止するためにはどうすればいいかと言うと、二酸化炭素の排出を減らせばいい訳です。二酸化炭素を出す主な原因は、自動車と石炭の使用。

    だが、自動車や石炭の使用を止めてしまうと、経済が低迷してしまうジレンマ。景気低迷は環境に優しいとか、皮肉なものですw

    大量に炭素を食べる木の開発はアイディアとして面白いけど、まだ先の話で非現実的。現実的に考えられるのが、「炭素税」や「排出権取引」の導入になる。

    環境がからむと市場のインセンティブが働きにくい。そのため、政府主導にならざるを得ない。それに加え、気候変動という科学的な側面もあり、問題を難しくしている。

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    小難しいと言われる経済を、モノの値段からひも解いていく本。

    分かりやすい例として、ペットボトルのお茶の値段。

    ・コンビニや自販機 150円
    ・100円ショップ 108円
    ・スーパー 98円
    ・ディスカウントストア 68円
    ・水筒に入れるお茶 0円


    コンビニや自販機はどこにでもあり、手軽に手に入るが割高。それに対して、水筒に入れるお茶は安いが、作る過程がメンドクサイ。お茶を入れるためには、水を沸かしたり、お茶の葉を用意したりと、いろいろと手間暇がかかる。値段の安さと比例して、労力がかかる。これを経済用語で「取引コスト」という。

    モノの値段という身近な感じるテーマで、経済を学ぶことは良い切り口だと思いました。

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