ノーインベストメント・ノーライフ


株ときどき雑記
ライブドアショックあたりから株式投資をスタートした個人投資家
紆余曲折を経て高配当銘柄投資にたどり着く
売買は4年に1度ぐらい

    カテゴリ:本は読んどけ > 経済本

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    良い円高 悪い円高―日本経済を変える投資家の反乱良い円高 悪い円高―日本経済を変える投資家の反乱
    著者:リチャード クー
    販売元:東経
    発売日:1994-07
    おすすめ度:4.5
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    円高は、日本が方向転換しなければいけないシグナルなのに、日本の制度や仕組みが邪魔しているよと、クー様は仰ってます。

    良い円高と悪い円高
    ・良い円高:輸出と輸入の不均衡が是正されて起こる円高
    ・悪い円高:輸入障壁や商習慣によって起こる円高

    円高は、大半は日本の問題
    日本は、円高を容認するか?輸出を減らして円高を是正するか?どちらかを選ぶべき。しかし、いや投機だ、いやクリントンの陰謀だと責任転換し、問題点の大半が日本側にあるのを認識しない。

    日本の問題点
    ・日本にビルを建てる場合、申請などで10年以上かかり、その割りにリターンがショボイ。そのため、外資は敬遠する。
    ・日本では、地価の水準のことは議論されるが、床面積の供給をどう増やすかは議論されない。そのため、日本人はウサギ小屋にしか住めない。
    ・ものごとを自分で考える人が国のなかに15%はいる。米国はそこをターゲットに教育をするが、日本の場合は、残りの85%にターゲットを合わせた、枠組み教育を行なう。そのため、方向転換がなかなかできない。
    ・終身雇用は、同じ考えの人ばかりが出世してしまうため、なかなか軌道修正できない。

    ひとこと
    リチャード・クーも、ガハハ先生と考えは同じだね。システムが金属疲労を起こしていますよ。円高は、その警笛だと言いたいんだろうね。

    あと、みwikiさんによると、リチャード・クーは、ミラーマンと同じく、財政出動派らしい。この本では、真っ当なこと言ってるけど、あれれ。おれ、なんか読み間違えた?

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    強い円は日本の国益強い円は日本の国益
    著者:榊原 英資
    東洋経済新報社(2008-09-04)
    おすすめ度:3.5
    販売元:Amazon.co.jp
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    円高は、産業構造の転換のシグナルで、日本の輸出一辺倒のやり方を改めるべき時期に来ていると、ガハハ先生は仰っています。

    ガハハハハハハハハハハハハw

    天然資源の時代
    中国などの新興国の台頭により、資源争奪の起こっていて、21世紀は天然資源の時代。円高は、天然資源を安く買える。

    円安バブル
    2008年の円安バブルは、長期に渡ったゼロ金利政策と、2003〜2004年に行なった介入が原因。また、日銀のゼロ金利政策は改めるべきと。

    エネルギーと農業
    天然資源の時代なので、エネルギーや農業にチカラを入れるべき。輸出企業は、大量生産できるのは海外へ、国内では付加価値商品に特化。円安時には、付加価値商品を売り捲くり、円高時には、エネルギーや農作物を買い漁る。

    エネルギー政策
    エネルギー政策は、日本は資源のない国なので、基本は、原子力発電に。それに、太陽光・風力発電などの自然エネルギーにもチカラを入れるべき。

    農地政策
    農業政策も、防衛的な姿勢を改め、積極的な姿勢に努める。そうするために、補助金を増やしたり、農地法の改正などを行なうべき。

    ひとこと
    そろそろ日本も円高=悪というイメージを払拭しなければいけない時期に来ているのかな。今回の円高は、それを訴えているのかもしれないね。

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    book001 334
    「スタグフレーション」―日本資本主義体制の終末 (1978年)
    著者:鎌倉 孝夫
    河出書房新社(1978-08)
    販売元:Amazon.co.jp
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    スタグフレーションとは・・・
    スタグフレーションとは、経済活動の停滞と、物価の持続的な上昇が共存する状況。

    主な原因
    ・民間の仕事より、官の仕事が多く、雇用調整できず
    ・固定相場制のため、貨幣の流通が調整できない
    ・省エネ技術などがないため、資源価格が上昇
    ・日本(現在の新興国に当たる)の急速な経済発展により、需要拡大
    ・保護貿易により、モノの動きの鈍化

    ヒト、モノ、カネの調整が上手くいかず、イビツな状況を引き起こした。

    処方箋
    ・独禁法強化により、競争を促進
    ・民需減小を、軍事需要で補う
    ・海外進出の積極化により、資本も流動的に
    ・交通網の整備
    ・教育強化により、技術力アップ

    感想
    2008年にスタグフレーションの懸念があったけど、その原因は、中国など新興国の急速な経済発展と、中国の固定相場制あたりなのかな?そこら辺の調整が上手くいかなかったのではないかと思う。

    スタグフレーションを起こさないためには、ヒト、モノ、カネの動きが、スムーズに行くように、できるだけ干渉がないほうがいいと感じる。そうすると、日本の、郵政民営化の動きの鈍化や、派遣法の改正は、干渉する方向なので、あまり良くない傾向だと思う。

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    戦争の経済学戦争の経済学
    著者:ポール・ポースト
    バジリコ(2007-10-30)
    おすすめ度:4.5
    販売元:Amazon.co.jp
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    戦争の経済効果について、様々な視点から述べられた本。

    防衛支出と経済
    米国の軍事支出は、民間の投資に対して、若干しか悪影響を及ぼしていない。

    軍の労働
    微兵制は、軍人としてでなく、他の職に就いたほうが、国や経済にとって適切な人も、軍人にならなければいけない。したがって、AVF(兵隊募集制度)の方が経済的損失が少なく、同額の場合において軍の効果が高い。

    武器の調達
    兵器は、米国の独占状態であり、世界最大の輸出国。最大の兵器輸入国はサウジアラビア。

    発展途上国の内戦
    平和維持活動は世界経済にとって、経済的大きなメリットを享受できるが、米国がそれに参加したとしても、すべての利益を受けられる訳でないので、経済的には非効率。

    テロリズム
    テロは、短期的には経済に被害を与えるが、長期的にはほとんど何の影響も及ぼさない。あの、大規模な9・11のテロでさえそう。

    大量破壊兵器
    核兵器から原理力発電へなど、軍事技術が民生化されることが多かった。しかし最近は、民間技術が軍事技術に転用されることも多くなってきた。

    事業・プロジェクトとしての戦争
    領土奪取、賠償金収入など、朝鮮戦争あたりまでは、戦争の損得勘定が分かりやすかった。しかし、それ以降は、テロとの戦いなど、大義名分ばかりが目立ち、経済的効用はあまりなく、兵器の在庫処理のための戦争と言われている。

    感想
    米国の軍事産業は、日本で言うところの箱もの公共事業にあたるのかな?不景気になったら、戦争やって需要拡大するぞ!みたいな。この本を読んで、そんな印象を受けた。

    しかし、民間の投資に悪影響が出ていないかどうか考えるあたり、公共部門でもキチンと損得を考え、官と民のバランスをとっているのは、さすが米国だよね。

    あと、新興国の中国やインドも軍事に力を入れている国。ここらへんが台頭してきているので、これから軍事のパワーバランスがどう変わってくるか?気になるところ。

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