
「大衆」の社会心理学―非組織社会の人間行動
著者:水口 礼治
販売元:ブレーン出版
(1992-07)
販売元:Amazon.co.jp
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人間の状況
・一人でいるとき
・何人かと一緒にいるとき
対人場面や社会環境によって、影響される人間の心理がテーマ。それが社会心理学。
組織社会と非組織社会
・組織社会 一定の役割分担がある集団。学校や会社など。
・非組織社会 匿名の不特定多数が、一定の役割を持たずにつどう集団。地震や火災など。
この本は後者がテーマ。そして、非組織社会を動かす様々な要因。
流言の心理
もっともらしくデッチ上げられて流布されたり、善意を持った発言がいつの間にか不本意な方向に歪められていたりする。
世論
マスコミ媒体により正確に提供されるもの。しかし、企業や政党は自分たちの行動を正当化するために、世論を操作する場合がある。そのため、世論調査で偏らない標本抽出が大切。
流行の心理
流行は一時的なものだが、それが定着し慣習となる場合もある。
文化とパーソナリティ
家庭や生活環境が人格形成要因となっているだけではなく、文化・風土・自然という大きな環境要因も人格形成に影響を与えている。
国民性と県民性
国ごとに持っている特有の自然風土、生活様式が影響を与えたり、国の中でも地域ごとに、特有の文化があり、それに影響を受けている。
満足の心理
人間は普通、自分の満足を最大化するために行動している。そういう意味で、人間は利己的存在。
援助行動の心理
人間の社会は共同の社会であり、「もちつもたれつ」の関係にあり、支援などの利他的行動も行なう。
社会的役割の心理
人間の一生は、役割分担の一生という意味合いもあり、生存するためには、必然的に何らかの役割がつきまとう。
余暇の心理学
仕事によって、自分の個性や能力が抑制されてしまう場合があり、抑制されてしまったものを開放する場が余暇。
消費の社会心理
戦後の貧しい生活を知っている世代と、それを知らない世代との間に、消費に対する隔たりがある。
闘争と共存・共栄の心理
対人関係において、たびたび相手の出方や利害関係がトラブルのモトとなる。
まとめ
相場に役に立ちそうな心理学は、社会心理学なんかな?けっこうピッタリと来たので、この分野の本を読めば、なんかつかめるかもしれない。



