昨日、株式投資のヒントを探しに、日経主催の会社説明会に行って来ました。

基調講演
三菱証券エクイティリサーチ部長チーフストラテジスト北野一氏のお話。

なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか―企業と家計に、いま必要な金融力なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか―企業と家計に、いま必要な金融力
著者:北野 一
ダイヤモンド社(2008-06-27)
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2004年は原油価格の上下が株価に影響を与えていたが、2005年に入ってから、原油高が高値を更新しているにもかかわらず、原油高が株価にインパクトを与えなくなってきた。

これは、アナリストや政府など全員が原油高を心配し始めて、あたりまえの状況になったからだと分析する。このあたりまえの状況を材料にして、株式投資しようとするスタンス。

活用例として、内閣府の月例経済報告。この報告書はあたりまえの状況を示した指標なので、文中で、下方修正を感じる内容の場合に、株を購入し、上方修正を感じる内容の場合に、株を売却するというイメージ。

会社説明会
・フージャースコーポレーション(8907)
不動産業界の不透明さというイメージを情報開示の徹底で払拭しようとしていることが感じられた。自己資本比率39%は不動産業としては珍しい、普通は15%〜20%程度なのに。ここの経営者からは素直で誠実さが伝わり、好感が持てた。

・ヤマノホールディングス(7571)
美容に関連した会社を積極的にM&Aしている会社。自己資本比率11%という低さは赤字企業をM&Aしているからだとか。M&Aすると、総資本回転率が悪くなるということは知っていたが・・・M&Aは財務指標にさまざまな影響を与えるんだなあ。

・アルバイトタイムス(2341)
求人広告における無料誌のカテゴリーを打ち出したパイオニア的存在。そういえば、From Aとかanとかをコンビニで買って、バイトとか探してたっけなあ。それが今では無料配布がメインだもんなあ。それはさておき、紙媒体の求人広告を利用する人はなんとなく職を探しているのが多く、インターネット媒体の求人広告を利用する人はテーマを持って職を探しているのが多いとか。今後の戦略として、その辺りのすみ分けを考えていきたいとのこと。

・テレパーク(3738)
ケータイ電話(売り上げの2/3)と固定電話(売り上げの1/3)の販売をてがける会社。全通信業者(NTTドコモ(9437)、au、Vodafone(9434)、TuKa)と取引し、バランスのとれた販売体制を確立し、安定経営を実現。今はケータイ電話の販売がメインで、頭打ち感は拭えないが、FMC(ケータイ電話と固定電話の融合)が現実のものとなれば、再度市場から注目されるかも。あと、プリペイド型ケータイの拡販に注力したいとのこと。欧米は50%がプリベイドタイプで、日本はまだ3%しかないとか。

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