
中古マンションのリノベーション戦略―不動産再生の知的集団インテリックスの挑戦
著者:鶴蒔 靖夫
IN通信社(2006-08)
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だいぶ昔、インテリックスの会社説明会で、頂いた献本。今さら読んだw 知らない部分も多く、インテリックスのビジネスモデルがより深く理解できた。
住まいの今昔
大量消費時代は、全員が同じ価値観を持っていた。それにより、画一的な考え方、画一的な商品が生まれた。住宅も多分に漏れずだった。
しかし現代は、リノベックスマンション、コンパクトマンション、高付加価値付きマンション、デザイナーズマンションなどなど、個人の生活スタイルにあわせた、多様な住居が生まれている。
情報化の前後
今までは、地域に根ざした不動産仲介業を行なっていればメシは食えた。だが、コンピュータが浸透し、不動産情報の一元管理が簡単に出来るようになり、大手がこれをやり始めると、中小は厳しくなった。
生存していくには、不動産メーカーか?賃貸業者か?しか道はない。しかも、地価下落の続く日本では、仕入から売却まで1年半から2年もかかるような新築販売は苦しい。
セカンダリーマーケット
そこで目をつけたのが、中古不動産販売。仕入から販売まで3ヶ月程度。ただし、中古マンションの転売による利ザヤ稼ぎでなく、仕入れた中古マンションをリノベーションして、ニーズに合った付加価値を付け利益を得ている。
だが、中古物件も、市場のニーズも多種多様で、システム化しなければ効率的に仕事ができない。そのため、山本卓也みずから、プログラムを自前で造る。それに、今までのノウハウなどが積み重なり、インテリックスの強みになっている。
