Aさん:丸井グループの2026年3月期第2四半期の決算を見ましたが、売上収益が前年比10.1%増の136,427百万円というのは良い結果ですね。
Bさん:確かに、営業利益も22.7%増の26,395百万円となっていますし、全体的に好調ですね。特にフィンテックセグメントの成長が大きいと感じます。
Aさん:その通りです。フィンテックでは、エポスカードの新規会員数が過去最高を記録し、特に「好き」を応援するカードが若者に人気を集めているようです。この動きがカードの取引高を引き上げています。
Bさん:一方、小売セグメントも非物販テナントの導入が進んでいるようですが、営業利益が前年比57%増で、こちらも期待通りの成長ですね。とはいえ、未稼働の店舗面積が依然として課題です。
Aさん:そうですね。新たなテナントを導入して未稼働区画を減らす努力はしているものの、今後も店舗経営の効率化が求められます。また、自己株式の取得や配当金の引き上げも計画している点が株主にはプラスです。
Bさん:配当金は、今期は65円で、通期では131円を予想していますね。これも株主還元の姿勢が現れていて良い印象です。しかし、自己資本比率が22.0%に下がり、若干の不安要素でもあります。
Aさん:確かに、借入金も増加していますが、フィンテックの成長が今後の利益を支える柱として期待されます。サステナビリティへの取り組みも進んでおり、将来的なリスク管理も視野に入れている企業として、評価されるべきですね。
Bさん:結論として、丸井グループは成長性と収益力を持つ企業ですが、資本構造の見直しや、今後のリスクへの備えも必要です。投資対象としては、長期的に見れば魅力的ですが、短期的には注意が必要かなと思います。
| 証券コード | 社名 | 業種 | 関連銘柄 | PER | 配当利回り | ROE | PSR | 進捗率 |
| 8252 | 丸井グループ | 若者向け百貨店 | フィンテック関連 | 19.5倍 | 4.30% | 10.6% | 2.20倍 | 進捗率54.9%(2Q時点) |



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