Aさん:「神戸天然物化学の2026年3月期第1四半期決算について話そうか。まずは良い点から聞かせて。」
Bさん:「まず、売上高が1,694百万円で前年比20.6%増というのが良い点です。特に、医薬事業部門が好調で、売上高が84.7%も増加しました。」
Aさん:「医薬事業部門がそんなに伸びたのは凄いね。他の部門はどうだった?」
Bさん:「機能材料事業は前年同期比で5.4%減少し、バイオ事業も1.4%減少しているので、全体で見るとやや偏りがあります。また、営業損失が9百万円、経常損失が11百万円と赤字が続いている点も心配です。」
Aさん:「それは悪い点だね。営業利益がゼロに近くなっているのは、何が影響しているの?」
Bさん:「生産計画の調整や顧客との調整による作業量の増加、さらに前期からの稼働差損が影響しています。これが、利益を圧迫しているんですよ。」
Aさん:「財政状態についてはどうなの?」
Bさん:「総資産は19,363百万円で、流動資産が減少しているものの、自己資本比率は69.2%と良好です。ただ、純資産は13,402百万円に減少しています。」
Aさん:「株主資本が減少した理由は何なの?」
Bさん:「主に配当金の支払いによるもので、利益剰余金も142百万円減少しています。」
Aさん:「最後に、この状況を踏まえて、神戸天然物化学は投資対象としてどう評価する?」
Bさん:「売上高が増加している一方で、収益性には課題があります。医薬事業の成長が期待できるものの、それ以外の部門の低迷が気になります。赤字が続くとリスクが高まるため、短期的には注意が必要ですが、中長期的に成長のポテンシャルがあると見込まれるため、投資する価値はあると思います。ただ、業績改善の兆しを見極める必要があります。」
| 証券コード | 社名 | 業種 | 関連銘柄 | PER | 配当利回り | ROE | PSR | 進捗率 |
| 6568 | 神戸天然物化学 | 有機化合物 | 医療関連 | 11.3倍 | 3.03% | 5.54% | 0.62倍 | 進捗率-%(1Q時点・赤字転落) |


